ワーキングホリデーで行ける!ヨーロッパの国(非英語圏)

「ヨーロッパで暮らしてみたい!」そんなあこがれを可能にするのがワーキングホリデービザだ。国によって制限はあるが、1年間の滞在期間中の過ごし方は自由。特に、ヨーロッパは周辺の国々へ気軽に出かけられるのも魅力のひとつ。
今回は、人気の高いフランス、ドイツ、そして、2007年にワーキングホリデー制度がスタートしたデンマークを紹介する。
世界中から観光客が集まる料理、アート、ファッションの国

ワーキングホリデー制度がスタートした当初から人気があり、倍率の高かったフランス。
定員は年々増えたものの、昨年は600人だった。それが2009年は一気に1,500人に増えたことでビザが取得しやすくなった。
18歳から30歳までという年齢制限はあるが、ワーキングホリデービザの有効期間である1年間の過ごし方は自由。語学学校に通ったり、旅行したり、働くこともできる。そのため渡航目的もさまざまで、観光を楽しんだり、あこがれの街で暮らしてみたいという人から、本場で料理や製菓のプロを目指す、
あるいは、ファッションやアートを学びたい、といったプロ志向の人まで幅広い。
フランスへ行きたい人にとっての不安材料は、やはり言葉の問題だろう。フランス語ができなくても大丈夫か、英語はどの程度通じるのか......。
旅行だけなら英語でも大丈夫だが、生活や仕事となるとフランス語が必要。
多少のフランス語ができて、料理や製菓、服飾関係など専門技術を持っていれば、実力次第で仕事を見つけることは可能だ。
しかし、言葉もできず技術もないとなると、かなり厳しいのが現実。それなりの努力が必要だ。
しかし、パリには日本人社会もある。日本食レストランのほか、日本の書店、日本人観光客が多い土産物店や日系のデパートなど、選り好みをしなければなんとかなるようだ。
もちろん、フランス語ができればできるほど仕事の選択肢は広がるし、生活もしやすい。何よりフランス人とも親しくなれる。出発前は英語よりもフランス語を勉強しておくほうが有意義な1年になることは間違いない。
広大な森と豊かな暮らしがあるヨーロッパ一の経済大国

ワーキングホリデービザの年間発給数が決められている国が多いなかで、定員を設けていないドイツは、ヨーロッパに住んでみたい人にとって穴場といえそうだ。
またヨーロッパ中部に位置するドイツは、いろんな国を旅行したいという人にもオススメ。
デンマーク、ポーランド、オーストリア、スイス、フランス、オランダなど複数の国と国境が接しており、ドイツを拠点にすれば気軽に旅行が楽しめる。
参加資格は18歳から30歳までだが、ドイツの場合は30歳の誕生日当日までにビザの申請をしなくてはいけないので要注意。
また、歯の治療や妊娠時にも適用されるドイツの保険への加入が義務づけられているのも特徴だ。
滞在中の仕事については、労働日数が合計90日間と限られているため、渡航前に資金を十分用意しておく必要がある。また、旅行なら英語だけでも問題ないが、仕事や生活をするうえでドイツ語は必須。
大都市には日本食レストランもあるが、客の多くはドイツ人なので、ドイツ語がまったくできない状態では皿洗いなどの重労働しかない。
しかし、クリスマスシーズンのデパートの包装係や見本市で日本を紹介するブースでのアルバイトなどを見つけてがんばっている人もいるという。いずれにしても、ドイツ語はできたほうが有利。
最初の2〜3カ月は語学学校に通う人が多いというが、渡航前にできるだけ勉強しておきたい。
ヨーロッパ経済の中心といわれる一方で、心豊かな暮らしあるドイツ。環境問題への取り組みも日本より進んでおり、暮らしてみることで考えさせられることも多いはず。
また、ドイツ人は勤勉で好奇心旺盛、旅行好きなことから、ヨーロッパ人のなかでは日本人に近いといわれる。
面倒見がよく、滞在に孤独感を味わわずにすむというから、住み心地もよさそうだ。
北欧ブームで注目されるアンデルセン童話とデザインの国

かわいい雑貨やシンプルでモダンなデザインが注目され、人気の高い北欧。なかでもデザイン王国といわれるデンマークで2007年秋に待望のワーキングホリデー制度がスタートした(参加資格は18歳以上30歳以下)。
北欧雑貨ファンにはうれしい限りだが、長期滞在にはそれなりの準備が必要だ。
特に言葉の面で、英語が通じると思われがちだが、当然ながらデンマーク語が基本。
デンマーク人は英語教育や字幕付きのテレビ放送で英語に慣れ親しんでおり、他の非英語圏の国に比べるとたしかに英語が通じやすい。
しかし、仕事や生活においてはデンマーク語が中心だ。
外国人向けの語学学校はないので、最初は「フォルケホイスコーレ(国民高等学校)」での滞在がオススメ。
デンマーク人が通う全寮制の学校で、文学や語学のほか、陶芸や音楽、ダンスなどさまざまなコースがある。
北欧は物価が高く、生活費もオーストラリアなどの英語圏に比べて倍はかかるので、期間は限定されるが部屋と食事付きで語学が学べるのは経済的だ。
仕事をするには、デンマーク語がある程度必要なので、ギリギリの資金だけ用意して働きながら滞在するのは難しい。
それよりも十分な資金を用意して、何か目的を持って行きたい。
例えば、デンマークには優れた建築物にアーティストの工房やショップ、博物館などが多数ある。
興味のある人には刺激的で有意義な滞在になるはずだ。
また、デンマークを拠点に北欧各地を見てまわるのもおもしろい。
男女平等社会で福祉や環境問題についても進んでいる。そういう社会に暮らしてみることで、見えてくることもあるだろう。
2007年にワーキングホリデー制度がスタートしたばかりのデンマークは情報も少ないが、自分の手ですばらしい体験にする楽しみがありそうだ。














